訪問看護・リハビリステーションわたぼうしWEST様
患者様ご夫妻 活用事例

がん患者さんの健康状態をタイムリーで正確に伝達!
カレイドタッチの導入で変わった、病院・在宅の連携のあり方

訪問看護・リハビリステーションわたぼうしWEST

訪問看護師 皆川 美穂 様(上段左)  訪問看護師 椎木 明美 様(上段中央) 

訪問看護師 下山 麻耶 様(上段右)

 

患者様の配偶者(下段左) 患者様(下段右)

導入前の課題

  • 口頭での伝達は聞き逃しや伝え漏れが発生しやすい
  • 文書作成に時間がかかってしまう
  •  FAXでの報告では届いたかどうかを電話で確認する必要があった

導入後の効果

  • 診察内容やCT画像など、タイムリーに結果が分かる
  • 日々の看護記録をそのまま共有できる
  • 移動の合間など、隙間時間で作業できるようになった

患者様のご意見

  • 病院を回る際に、気苦労が減った
  • 先生や看護師さんに日々の様子や体調を把握してもらえる
  • ほかの患者さんや困っている方にも訪問看護を利用してもらいたい

カレイドタッチの利用について

Q1. カレイドタッチの利用期間について教えてください。

皆川様

2024年の2月からです。

Q2.患者さまの病状や在宅での看護について教えてください

皆川様

乳がんの患者さんで、最初は肺や骨に転移の可能性がある状態で今まで治療を続けてこられました。

乳がんの影響で右の乳房に自壊創があり、傷を洗うための入浴介助と自壊創の処置を継続して行っています。また、治療も継続して行っているので、副作用の観察も行っています。

Q3.カレイドタッチについて、当初はどのような印象をお持ちでしたか?

患者様

当初は、どんな機能があるか全然わからなかったのですが、アプリについて説明いただいたことで内容が理解でき、すごく良いなと思いました。

カレイドタッチを用いた情報連携について

Q4.カレイドタッチの利用シーンについて教えてください。

皆川様

一番は傷の状態を画像で送ることに利用しています。あとは「デイサービスの利用を開始された」「リハビリに週1回通っている」といった日々の生活状況をお伝えする際も利用しやすいです。

急に痛みが強くなったとか、息が苦しくなったとかを病院へ連絡するのは当たり前なのですが、患者さんがすごくいい状態でいらっしゃる、というような経過情報の共有にも利用しています。病院の看護師さんたちも経過を気にされているので、本来は病院側にお伝えしたいのですが、従来の電話連絡では、「今、電話しても忙しいだろうな」「電話で伝えることでもないな」と、共有することを躊躇していたのですが、カレイドタッチを使うと、患者さんの日々の様子も共有しやすく、助かっています。

Q5.カレイドタッチを通じて情報連携するなかで、病院看護師さんから得られて助かる情報は何でしょうか。

下山様

①    画像情報
やはり画像はありがたいですね。家で生活される患者さんを看ていくうえで、タイムリーな検査結果はなかなか得られないので、病院で検査した内容やCTの結果などを知れるのは、自宅で病気と向き合いながら生活される患者さんを支えるうえですごく助かります。

②    検査結果の概要・患者さんの様子
今後連携する上で、あったら良いなと思う情報にはなりますが、CT等の検査結果だけでなく先生が説明された概要と、可能であれば、その時の患者さん・ご家族の受け止め方や反応について情報共有いただけると、訪問時の患者さんへのフォローがより一層に寄り添ったものになるかなと思っています。

皆川様

③    外来診察結果
あとは患者さんが外来を受診されたときの結果ですね。患者さんやご家族からお聞きすることもありますが、病院の看護師さんが外来に同席されて、実際にどのようなお話をされていたのか、また、診察室の外で病院の看護師さんがお話されてどうだったか、という情報をいただけるとすごくありがたいです。

例えば、先生が治療方針を変えようとお話された場合、その時点で患者さんとご家族の反応がどうだったか、という情報をいただけると、次回の訪問看護で治療方針についてどう考えているのか、患者さんの考えをお聞きするのに役立てられるのでとてもありがたいです。

Q6.病院の先生・看護師さんとの情報連携が密に取れていると感じることはありますか。

患者様

毎回行くたびに感じます。1日に数か所の診療科に行く時があり、治療が長引いた際は「次の診察に遅れたらどうしよう」と思いますが、担当の先生や外来の看護師さんが状況を分かっているのでスムーズに診察を回ることができています。

患者様の配偶者

病院と訪問看護師さんが密に情報共有できていることが、見て取れるので安心します。

ただ、(医療従事者間で)情報がオープンになるのは良いことだと思いますが、個人情報の取り扱いについては不明な部分もあるため、不安に思う時もあります。

医療従事者間で個人情報を守りながら連携することは、特に病院様がすごく重視しています。

私たちサービス提供側もルールに準拠した形で開発を行っておりますが、お伺いした懸念を解消できるような体制作りにも力をいれていきたいと思います。貴重なご意見をありがとうございました。

カレイドタッチ

Q7.情報連携が密にとれることで嬉しかったこと・良かったことはありますか。

患者様

以前は、外来受診のときに先生に見てもらうために、訪問看護師さんが連絡手帳を書いてくださっていたのですが、なかなか先生が忙しくて、見せたいけど見せられないという時もありました。

まず、口頭でちょっと話すのですが、なかなか伝えるのも難しい時もありました。せっかく、訪問看護師さんが一生懸命書いていただいているのに、それを伝えられなかった時は、なんだか寂しい気持ちになっていました。

でも現在は、長年通院していることもありますが、カレイドタッチを使って以降は、病院ですれ違った看護師さんから「体調どうですか?」や「(医師から)こういう風に聞いています」など、状況を把握したうえで会話してくれるので、ちゃんと情報が共有されているんだと実感でき、嬉しく思います。

椎木様

もともと患者さんと医師はノートでやり取りをしていました。その間に訪問看護師が入ったことで連絡がスムーズになっている感覚はあります。患者さんと病院を繋ぐには訪問看護師がすごく大事なのですが、なかなか上手くいかない部分もあるので、もっと工夫が必要だと感じることはあります。

カレイドタッチ利用前と比較して

Q8.カレイドタッチを利用する前は情報連携においてどのような点で不便さを感じていましたか。

皆川様

病院の先生とは直接電話でお話ができないので外来看護師さんや地域連携室の看護師さんに伝えますが、口頭では伝えきれない部分も多く、情報伝達の不便さを感じていました。「文書で欲しい」と言われる場合は文書を作成するのですが、すごく手間がかかってしまいますし、その文書が実際に先生のところに届いているのかどうかも明らかでないこともありました。

看護記録には、例えば、次回診察ではこういったことを相談いただきたい、このような薬の処方検討をお願いしたい等も記載するようにしています。カレイドタッチを利用すると、このような日々の看護記録をそのまま報告内容として病院の先生・看護師さんに見てもらえるようになったので良かったです。

椎木様

今までは、連携を取ろうと思ったら電話をかけたり、FAXで送っていたりしました。FAXの場合は届いたかを電話で確認するという作業が必要になり、余計な作業が発生してしまいます。

カレイドタッチは、移動の合間にタブレットで連絡が完結する点も便利です。

Q9.カレイドタッチを利用される前は、1日に何件程度FAXや電話で連絡を行っていましたか?

椎木様

具体的な件数は日によって違いますが、状態変化のある患者さんやお薬を変更した方が良い患者さんなどがいらっしゃる場合、都度連絡します。

皆川様

1日4件は患者さん宅を訪問するので、最低でも4回は連絡を行います。主治医のほか、ケアマネージャーさんやヘルパーさんなどに連絡が必要なこともあるので、1人の患者さんで3〜4回、連絡をしなければならない場合があります。

また、電話やFAXで連絡をすることもありましたが、カレイドタッチならアプリ1つで連携が取れるので便利に感じています。

今後の在宅医療について

Q10.がん患者さんに対して、病院と訪問看護の情報連携についてご意見を聞かせてください。

皆川様

がんの治療はどんどん進歩しているので、大きな病院で治療を受けながら生活基盤は自宅でという患者さんは増えてきていると思います。また、がんの患者さんは症状が急に変わることが多くあるので、急変した時に主治医の先生と私達が直接やり取りできると良いと思います。

今は、病院の看護師さんや地域連携・緩和ケアチームの看護師さんなどが間に入っており連携は早いのですが、急変した際に先生と直接、もしくはオンタイムでやり取りできる仕組みが構築できたら、さらに患者さんが安心して過ごせる地域が作れると思います。

椎木様

がんの経過として、病気の症状が出る・病気がわかって治療が始まる・治療が変わる・治療が終わるなど、状況がどんどん変わることに対して、私達がそれらの過程を知ることは難しいと思っていました。

しかし、患者さんの心の動きや受け止め方など、つぶさに連携を取ることで、病院でなくても継続看護ができると感じています。そのためには、カレイドタッチのようなツールであれば、口頭で伝えにくい細かな内容や、短い診察時間では伝えきれない患者さん・ご家族の想いを代弁できる機会が増えるのですごく助かります。

また、訪問看護は一般的にあまり知られていないですし、病院の看護師さんも知らない方が多いと最近感じているので、私たちの活動を知ってもらい興味を持つ方が増えると良いと思います。

下山様

病院に直接伺えたら患者さんと話したことを先生に全部伝えられますが、文章での伝達ではニュアンスが伝わらないという経験があります。なかなか難しいとは思いますが、カレイドタッチのようなツールを1つ見るだけで今の状態を把握できるようになれば良いと思いました。

患者さんが今後どう過ごしたいかなど、面と向かっては言いにくい部分もあるかと思うので、そういった見えない部分も汲んでいきたいです。

Q11.訪問看護を受けられてみて、ご家族やご友人などにおすすめしたいと思いますか。

患者様

ぜひ皆さんに利用してほしいです。せっかく介護保険を払っているのに、使ってない方がたくさんいらっしゃるし、悩んでいる方もいると思うので、訪問看護がもっと広まれば良いと思っています。

1日1回訪問看護師さんに来てもらい、ケアだけでなく他愛のないことも話せるので気持ちが明るくなって楽しいです。病院ではなく自宅だから出せる部分もあり、病気になった人にとってはとても良い時間だと思います。

患者様の配偶者

妻が訪問看護を利用して4年ぐらい、ほぼ毎日来ていただいてお付き合いも長いです。娘のように感じるくらい、来ていただいて安心というか助かっています。

病院の先生や看護師さんとの連携が良くなったら、もっと安心できるしお互い楽になると思います。これからも訪問看護の利用を続けていきたいです。

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