院長・医師 酒井 元 先生
看護師 坂井 亜耶 様
http://sakai-medical.com/
※訪問診療と外来診療を行う
所長・看護師 賢見 卓也 様
https://www.mirumiru-ns.com/
【さかいメディカルクリニック様】
【みる看る訪問看護ステーション様】
坂井看護師
オンラインのアプリはカレイドタッチのみで、オフラインは主に電話とFAXです。診察の状況や患者さんの状態が悪いなどのタイムリーな相談は電話です。
病院やクリニックとの連携には、電話、FAX、メール、MedicalCare STATION、LINE WORKS、LINE、そしてカレイドタッチを使用しています。
賢見看護師
坂井看護師
緊急時のやり取りは基本的に電話のみで、実際の状態や皮膚の様子を把握するのは難しい状況でした。褥瘡の悪化が見られたとしても、色がわからないFAXでは創部を観察できません。
そういった場合は看護師さんに写真をメールしてもらい、夕方以降に指示を返すというようなことが多かったです。オンライン連携ができるアプリなら即時で写真を確認して、返答もできる点にメリットを感じました。それをカルテに保存できたり薬の指示や処方ができたりする点も良いですよね。
酒井先生
言葉だけでなく、可視化できることは重要なポイントでした。実際の傷や患者さんの様子を見ながらディスカッションできるというのは、非常に大きいですね。
オンラインでの連携は、開業当初から念頭に置いていました。FAXは白黒で手間がかかり、メールはすぐにチェックできるとは限りません。電話は相手の手を止めてしまうため緊急時以外には避けたいです。
従来の方法には、双方でつながりにくさがありました。連携アプリなら写真や動画、メモなどを訪問先からでも送れますし、いつでも連絡できるので、便利だろうと考えました。
賢見看護師
坂井看護師
診察内容と結果、薬の変更やバイタルなどの情報を送る際に使用しています。
賢見さんのところ(みる看る看護ステーション様)と共有している患者さんの場合、私たちの方から診察結果などのデータを、あちらからは訪問先で見た状況の情報を送り合っています。事前の情報を持って訪問に行けるので、助かっています。
主に、急ぎではない情報、たとえば、訪問看護師が見てきたものを一通り書いて写真と合わせて共有しています。
医師の方からもデータを共有してもらえるので、患者さんから採血の結果などを聞かれてもその場でお答えでき、病院側もパソコンの画面を撮影して送っていただければデータ一共有できます。双方とも手間をかけず、スムーズなやり取りが行えています。
賢見看護師
坂井看護師
電話では伝わりにくかった皮膚の色や範囲、深さなどの情報を得られるようになりました。共有した情報を電子カルテに起こせるので、訪問する人が変わっても前の状況と比較できるようになりました。それを踏まえて診察できるようになったのは大きいです。患者さんにとっても、治療がスムーズに受けられるなどの良い変化がありました。
カレイドタッチではそこまで優先順位は高くない、次の段階にある情報を共有できるので仕事がしやすいです。『あらかじめ知っておいてくださいね』という情報を得ることで方針や懸念点がわかると、その辺りを中心に見ていこうといった、具体的な話ができます。
賢見看護師
酒井先生
診察情報でいうと、今までは患者さんの診察が終わった後に送られてくるということもしばしばありました。カレイドタッチの導入で、患者さんを目の前にして、欲しい情報がその場ですぐに見られるというメリットは大きいです。
外部の連携先と、電話・FAXを介さなくても、情報共有をしたうえでディスカッションできるため時間のロスが減り、業務効率の向上につながっています。
坂井看護師
何回か入退院をされた患者さんの場合、入院した病院から診療情報と書類(紹介状)を、看護師の方々は看護サマリーを別で受け取ります。
看護サマリーにも治療内容は書かれていますが、詳しい経緯や検査データは付いてきませんので、FAXや対面で共有していました。その作業もカレイドタッチでできるようになりました。
従来の不便さが改善され、効率も上がりました。在宅看護では皮膚トラブルを見かけることが多いのですが、色味や質的なところを写真で伝えられるのは大きいですね。
組織内でも全員が同じ情報を見られるので、内部の情報共有にも役立っています。
賢見看護師
坂井看護師
過去の記録をたどれる点が便利です。チャットには『○月○日の診察結果のこと』という感じでタイトルをつけているので、カルテ以上に探しやすく、わかりやすいです。日常的にやり取りをしていると古い情報が埋もれがちですし、電話は記憶頼りになることもあります。細かな情報もすぐに見直すことができるので、患者さんや看護師さんに確認する必要がなくなりました。
酒井先生
チャット機能が見やすく、使いやすいですね。ほぼチャットでやり取りしています。
インターフェースの面でいうと、多くの情報量を1回でまとめて得られる文字のサイズになっている点が良いですね。
他の連携アプリだと、見たい情報や返答が埋もれてしまうこともあります。写真の配置も、他に比べて見やすく、小さなことですが意外と便利に感じました。
賢見看護師
酒井先生
カレイドタッチに限らず一般論として、新しいことを始めようとすると、大きな組織ほどすぐには動かない・動けないということは当然あると思います。我々のような中小のクリニックから少しずつ積み重ねて『この医療圏ではすごく使われている』となれば、急性期病院や大きな病院でも受け入れやすくなるのではないでしょうか。
医療は時間との勝負といえますし、大きな組織では特に効率が重視されます。時間的な効率と安全性の高さが、今後の突破口になっていくのではないかと思います。
坂井看護師
急性期の外来ではどうしても内科的な問題に目が行きがちですが、日常生活動作の映像などを利用することで、リハビリの動きや指示、整形外科領域などにもどんどん使っていけるのではないでしょうか。
情報が映像で記録されて診察につながる。診察の結果や指示が訪問看護師さんやリハビリさんにつながる。そう回っていくことが患者さんにとっても一番良い形で、かつ、必要なことだと考えています。
カレイドタッチのようなツールを積極的に使うことによって、『患者さんに聞かれたことをすぐに答えられる』とか『患者さんにメリットを説明できる』ことが最も重要で、それが患者さんのメリットにもなり、もう“使用せざるを得ない”という流れになると思います。
連携アプリを導入している病院や訪問看護ステーションは、そうでないところよりもスピーディで顧客満足度も高い、というようなことが見える化されていけば『使って当たり前』になるのではないでしょうか。連携アプリの有無は患者さんの日常的な満足度に影響すると感じています。情報共有がしっかりされているということは、患者さん側の視点でも重要です。
今の60代の患者さんは日常的にインターネットショップやSNSを使用しています。おそらく5〜10年後には連携アプリを使わないリスクというものが生じてくると考えています。
賢見看護師
坂井看護師
大きな病院に勤めていたことがあるので、新しいシステムの導入に抵抗があることはよくわかりますが、新しいシステムの導入がしっかりと治療につながり、患者さんの状況が良くなっていくとわかれば、医療従事者としてのモチベーションも向上すると思います。
酒井先生
業務が増えるのではなく『今までの業務が効率化されて、負担が減るよ』という話になれば、もっと『だったらこっちにしようよ』となると思います。
医療従事者の立場だけで考えると、カレイドタッチの導入で業務が増えると認識されるかもしれません。ですが日常的に整理された情報を把握し、状況的に悪化する可能性を察知して早く手を打つことによって、全体の業務効率は上がると考えています。
病院側も、外来で患者さんから直接聞く情報よりも正確な内容を把握でき、相手に正確な情報を伝える仕組みを作ることで、物事をより効率的に動かせるはずです。
デジタル化が難しい場合には、まずは1事例でも、そういった体験を得られるよう取り組んでみてはいかがでしょうか。
賢見看護師
坂井看護師
同じ患者さんでも、病院によって使うフォーマットの内容(設問・チェック項目など)は異なりますから、独自に作れて、看護師さんたちがそれに応じて見られるのは便利ですね。
また、見るべきところは同じでも、特に見たい部分は治療内容によって違います。抗がん剤一つをとっても、薬によって確認ポイントがありますので、それをテンプレートにして『この治療の患者さんだから、ここを見てね』と看護師さんに送れるのは良いと思います。腫瘍内科などは特に、非常に楽になるのではないでしょうか。
テンプレートができてしまえば、看護師さんとしても『何を見るべきか』が明確になりますよね。テンプレートで報告するべきところ=見るべきところなので、勉強にもなると感じます。
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